インビザライン矯正を開始したことを以前の記事でご報告しました。
私の歯科矯正の現在までの経緯は以下となります。
2019年3月:3箇所の矯正歯科医院で無料相談(以前の記事でご紹介)
2019年4月中旬:虎ノ門の歯科矯正医院で精密検査(X線写真や口腔内スキャン)
2019年5月初旬:治療計画提示&仮契約
2019年5月下旬:インビザライン治療開始&契約締結
2019年6月中旬:12本の歯を削る(IPR)。15本の各歯にアタッチメントを接着。その後、3番目のアライナーに交換する。
2019年6月29日(現在)に至る(装着アライナーは7番目に突入)。
私の治療計画では、クリアアライナーの交換枚数は合計で41枚となります。
また、オルソパルス(矯正加速装置)を購入していますので、7月からはアライナーの交換ペースが3日となります。
オルソパルスの使用記録はスマホのアプリで管理されます。オルソパルスとスマホがBluetoothで通信接続可能となっています。スマホに蓄積された患者の使用記録はサーバにも送信されますので、矯正歯科医院の端末でも患者の使用記録を閲覧可能となります。
以下がオルソパルスのアプリ上の使用記録となります。
夕食後の歯を磨いた後にオルソパルスを使用しますので使用時間帯は22時付近となります。上顎と下顎の歯周組織にそれぞれ5分間だけ赤外線を照射するだけで、歯周組織の再生を活性化することができます。
また、私の当初歯列の三次元モデルと目標歯列の三次元モデルは以下となります。なお、本ブログではリアル写真のアップロードは控えさせていただきます・・・。
筆者の当初歯列 筆者の目標歯列
上に示す筆者の当初歯列からも分かるように私の歯列は叢生(八重歯)となります(ちなみに、英語では叢生のことをcrowding(混み合う)といいます。)。
ですので、一般的には私の歯並びに対してはワイヤー矯正が現在の日本の矯正治療では最適解なのかもしれません。一方で、この当初歯並びがマウスピース型矯正であるインビザラインでどのように変化するのかが今後非常に楽しみです。
[affi id=1]
インビザラインにかかる費用
インビザラインにかかる費用としては以下となりました。
- 精密検査費用:2万円
- 基本費用:65万円
- オルソパルス購入費用:15万円
- 合計:82万円×1.08=約88万5千円
また、インビザライン治療が終了した後にリテーナー購入費用が約8万円となりますので、合計で約97万円となる予定です。如何でしょうか?
歯科矯正費用の相場としては100万円前後となりますので妥当な数字かなと思っています。インビザライン矯正費用(オルソパルス購入費用を含む。)の相場として100万円が一つの目安になるかと思います。
また、インビザライン治療及びオルソパルス購入費用は医療費控除の対象となりますので、私の場合ですと97万円×0.3=約29万円が確定申告により還付される計算となります(所得税の税率は20%、住民税の税率は10%)。
したがいまして、実質的な負担額は97万円×0.7=約68万円となります。
インビザラインによる痛みは?
インビザライン治療による痛みについて体験談を書きます。
私はワイヤー矯正の経験がないのでワイヤー矯正との比較はできませんが、インビザラインを最初に装着したときには鈍痛がありました。ただ、この鈍痛は歯が締め付けられている程度に感じるものであって、痛み止めが必要な程度の痛みではありません。この鈍痛は2-3日経過することで身体が慣れます。初めての装着から4日経過以降ではインビザラインの装着にも大分慣れますのでご安心を。
また、インビザラインの装着に伴って私は頭痛がありました。側頭部と後頭部にやや鋭い痛みが生じました。これもインビザライン装着の経過と共に症状がおさまりました。アライナーを新しく交換した初日に頭痛が生じることもあります。
インビザラインを始めてから苦労した点
インビザライン治療を開始してから約1月が経過しましたが、インビザラインで苦労した点を幾つか挙げたいと思います。
- 食事前後のアライナーの着脱・脱着
- 外食・飲み会時での着脱時間の順守
- アタッチメント接着後のアライナーの着脱
- アタッチメントの脱落
- 新しいアライナー交換時にアライナーが歯に完全にフィットしない
1.食事前後のアライナーの着脱・脱着
上記1について、クライアント先での食事前後のアライナーの着脱・脱着は非常に気を使います。特に、クライアント先でのランチは憂鬱で仕方がありません・・・。職場のトイレではなく客先トイレでの作業となりますので完全アフェイですね。食後に歯を磨くことができないため、リステリン等のマウスウォッシュを重宝します。また、アタッチメントを歯に接着した後では、アライナーを着脱・脱着する際に結構大きな音が鳴ります。ですので、トイレの個室でアライナーを着脱する際には周りにかなり気を使います・・・。
トイレの個室から発生するアライナー着脱音に要注意というわけです。
薬用リステリン クールミント 増量セット(1L 250mL)【LISTERINE(リステリン)】 価格:819円 |
2.外食・飲み会時での着脱時間の順守
上記2について、接待等の外食時におけるアライナーの着脱時間に気を揉むことが多いです。勿論、接待中は食事と会話を楽しむようにしますのでアライナーは終始着脱しています。着脱時間が3時間を超えることが想定されるときにはランチを抜きにして着脱時間を節約しています・・・。
3.アタッチメント接着後のアライナーの着脱
上記3については、鉄板事例かと思います。歯にアタッチメントを接着した後はアライナーの着脱が非常に難しくなります。私の場合、上顎前歯に凹凸がありますので最初のアライナーの着脱には非常に苦労しました(泣)。先生曰く、アライナーを一日着脱できなかった患者さんもいるとのこと。
着脱のコツは以下となります。
- 爪で引っ掛けることで左右の奥歯のアライナーを取り外す。
- アライナーの左右端部を両手で持つ。
- 上顎のアライナーであれば両手でアライナーを下方向に引っ張る。一方、下顎のアライナーであれば両手でアライナーを上方向に引っ張る。
この手法ですと比較的簡単にアライナーを着脱することができます。ただ、着脱の際に多少前歯が痛むこともあります。
4.アタッチメントの脱落
上記4については、歯に接着されたアタッチメントが食事等で脱落する場合があります。アタッチメントはアライナーの歯への力伝達効率を上げる要素となりますので、アタッチメントの脱落により治療計画通りに歯が動かないといった状況が生じる可能性があります。
私の場合、アタッチメントの脱落について歯科医師に相談しましたが、一つぐらいのアタッチメントの脱落は問題ないとの回答でした。具体的には、アタッチメントが脱落した歯は次回の診察までは大きく動かないため問題がないとの回答でした。
これについては担当される歯科医師について見解が割れるかもしれません。不安であれば、直ぐに担当歯科医師に相談するのが良いかと思います。
5.新しいアライナー交換時にアライナーが歯に完全にフィットしない
上記5については、アライナーの交換が進むとアライナーが歯に完全にフィットしない状況が生じることがあります(換言すれば、アライナーに対して歯が浮いてしまいます)。これは治療計画通りに歯が移動していない場合に生じる現象です。
この状況になると、アライナーを再度作り直すことになる場合も想定され、治療期間が長くなってしまいます。ですので、新たなアライナー交換時にはアライナーのアンフィットに対していつも気を揉みます。
担当歯科医師曰く、叢生のケースであれば、少なくとも一度はアライナーを作り直すことになるようです・・・。アライナーのアンフィット現象が生じなければ、 オーソパルスにより治療期間が50%以上短縮されるようなのですが。
[affi id=2]
まとめ
今回はインビザライン治療を開始してから1か月経過しましたので、インビザライン治療を開始してから苦労した点を中心に記事を書きました。
私はワイヤー矯正の経験がないので何とも言えませんが、インビザライン治療はワイヤー矯正程の覚悟がなくとも気軽に歯列矯正を始められる点が大きなメリットのような気がします。特に、アライナーを取り外すことができる点がインビザラインの最大のメリットであるような気がします。
また、インビザライン治療を開始すると飲み会や外食等の参加が億劫とはなりますが、アライナー装着時間を上手く遣り繰りすれば従来通りの生活を送れるかと思います。
さらに、インビザライン治療を通じて間食等が減るのでダイエット効果や生活習慣の改善効果といった副次的な効果もあります。
また、外食よりも内食を好むようになりますので、お金の節約効果もあります。
さらには、口内環境の改善に努めるようになりますので、食後のブラッシングやマウスウォッシュの習慣が身に付きます。
このように、苦労する点もありますが、副次的な良い効果もあるのがインビザライン治療の大きな特徴となります。
インビザライン治療の便利アイテムについての記事もご参考ください。