【悲報】三菱自動車の時価総額-テスラの時価総額の1/200倍に

こんばんは、庶民派アラフォー弁理士です。

最近ですが、三菱自動車の株価が少し気になったりしています。私は金銀ビットコイン等のコモディティと米国株ETFを中心にしたポートフォリオを組んでおり、日本株には全く興味がなかったりします。

自動車業界もよくわからないのですが、三菱自動車がEV,PHEVに力を入れている会社であることは何となく知っています。かつてコルトに乗っていたこともありますので、少しだけ愛着もあったりします。

一方で、技術力に定評があるものの、度重なるリコール隠しや燃費改ざん等のスキャンダルにより同社のブランドは地に落ちています。池井戸潤さんの代表小説「空飛ぶタイヤ」でも同社のリコール隠しが題材となっています。

つまり、同社は技術力には定評がある一方で、ブランドイメージが悪く、日本の消費者には敬遠されている会社といえそうです。

現在同社の時価総額は2900億円、PSRは0.16、PBRは0.37といったところです。

同社は、海外での売上比率が大きく、特にタイ等の東南アジアのマーケットに強いようです。

今期の最終損益はコロナの影響もあり大幅赤字に沈むようです。このように、将来的な見通しが非常に暗いため同社の株価も徹底的に売り込まれています。

三菱自動車の株価推移 Trading View

また、同社は日産ルノー連合に加わっており(筆頭株主は日産)、EVに関する技術開発をメインで担当しているようです。

以下は三菱自動車(以下、三菱自)の株価に対する日産自動車の株価の比率を示しています。

三菱自動車の株価/日産の株価×1000倍 trading view

上記チャートに示すように、ここ最近、三菱自の株は日産の株と比較すると徹底的に売り込まれていることが理解できます。コロナ以前においては三菱自の株価は日産の株価に対して安定していたものの、コロナ以降に同社の株は怒涛の如く売り込まれています。上記チャートのRSIは現在20を割り込んでいるのです。

一方で、12/4には同社からエクリプスクロスPHEVの販売開始が発表されました。エクリプスクロスはなかなかに評判が良いようです。

つい10年前には世界発の量産型のEVであるi-MiEVの販売を開始した同社ですが、現在の同社の時価総額は2900億円まで減少しています。さらに、i-MiEVの生産は終了しました。

一方で、10年前は新興メーカであったテスラの時価総額は現在58兆円にまで成長しています。

現在、テスラの時価総額は三菱自の時価総額の約200倍となっているわけです。

テスラの時価総額が異常なのか、又は三菱自の時価総額が異常なのかはわかりません。

ただ言えることは、テスラが圧倒的に過大評価されており、その圧倒的なブランド力により現在の時価総額が形成されている一方で、三菱自が圧倒的に過小評価されており、その圧倒的な負のブランド力により現在の時価総額が形成されているのです。

ブランド力が時価総額に与える影響は非常に大きいものの、本質的な会社の価値はブランド力で決まるものではないはずです。また、たった一つのスキャンダルで会社の価値は大きく毀損される可能性もあります。

これからのEV時代を見据えた場合に、充電スタンドやマンション人口を考えると、完全なEVへの移行はまだまだ時間がかかるように思われます。

EVの普及が加速すればするほど、充電スタンドでの行列や利用者間でのトラブルが多発することも想定されます。また、充電スタンドが設置されていないマンションの住民がEVを購入するには大きなハードルがあるように思うのです。

現実的にはPHEVの普及の増加が先になるように思うのです。裁量で充電スタンドが設置可能な戸建て住民を除いてはEV購入はハードルが高いためです。

と考えると、今の三菱自の時価総額(テスラの時価総額の1/200倍)はあまりにも過少評価され過ぎているようにも思えてくるのです。

最後はモヤモヤで終わっちゃいますが、今回の記事は以上となります。

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