【ポストコロナ】ポートフォリオ再考-株、金、債券の割合を検証

こんにちは。庶民派アラフォー弁理士です。

実質ロックダウン中のGWでは、家に閉じこもって弁理士会のEラーニングを久しぶりに受講しています。こういうときでないと、業務知識をアップデートするモチベーションがわかないですね。

実務経験値がベテランの域になってくると普段の業務の殆どがアウトプットばかりとなってしまいますので、これでは自分の能力は磨かれないわけです。インプットとアウトプットの比率は、本来ならば2:8ぐらいがちょうどよいのかもしれません。

今回の記事ではポストコロナを睨んだ今後のポートフォリオについての簡単な記事となります。特に、米国株、金、債券からなるポートフォリオの長期的パフォーマンスについて検討しました。

目次

検証した各ポートフォリオについて

今回検証した各ポートフォリオは以下となります。また、S&P500の株価推移をベンチマークとして採用します。今回の検証にあたっては、portfolio visualizerを使用しました。

条件として、年に一度ポートフォリオの各アセットの割合をリバランスすることとします。

ポートフォリオ1

伝説のヘッジファンドマネジャーであるレイ・ダリオ氏が推奨するオールウェザー型ポートフォリオ

アセットクラスポートフォリオ割合
米国株30%
7.5%
長期米国債40%
中期米国債15%
コモディティ7.5%

ポートフォリオ2

株重視のバランス型ポートフォリオ

アセットクラスポートフォリオ割合
米国株40%
30%
米国債(10年)30%

ポートフォリオ3

株と債券の比率が同一となるバランス型ポートフォリオ

アセットクラスポートフォリオ割合
米国株35%
30%
米国債(10年)35%

各ポートフォリオのパフォーマンス

各ポートフォリオのパフォーマンスは以下となります。

2007-2020までの各ポートフォリオのパフォーマンスの推移
各年度におけるポートフォリオのリターン
各ポートフォリオのパフォーマンス概要

上記より、2007-2020年の期間においては、100%株式から構成されるS&P500のパフォーマンスが最も高いことが判明しました。

しかしながら、100%株式からなるポートフォリオ(S&P500)の場合では、最大ドローダウンが51%程度となってしまうのです。また、S&P500では、年間の最高リターンは+32%となり、年間の最低リターンは-37%となります。

一方で、レイ・ダリオ氏が推奨するオールシーズン型ポートフォリオの場合、最大ドローダウンが14%に抑えられています。さらに、年間の最低リターンは-3.7%となっているのです。このポートフォリオのパフォーマンスは他のポートフォリオと比べて若干劣後するものの、ボラティリティは最も安定していますね。

ポートフォリオ2,3では、株と金と債券のポートフォリオ割合が微妙に異なっているのですが、この割合の相違により年間の最低リターンと最高リターンの値が微妙に異なります。

ポートフォリオ2,3の年平均リターンは7.5%-7.7%の間となり、両者のドローダウンや年間最低リターンは十分に抑えらえています。

つまり、ポートフォリオ2,3では、株式のみからなるポートフォリオと比較すると、パフォーマンスは若干低いものの、ボラティリティは非常に安定しています。

結論としては、私が目指すべきポートフォリオはポートフォリオ2となります。

まとめ

今回は株、金、債券のポートフォリオにおける割合について簡単に検証してみましたが如何でしたか?

100%株式のポートフォリオの場合では、長期的なパフォーマンスが高くなるものの、最大ドローダウンは大きいことを覚悟する必要がありそうです。

また、株、金、債券については、それぞれ代表的なETFであるVTI,GLD,BNDで代用できそうです。

今回の検証結果より筆者としては今後ポートフォリオ2,3に向かって徐々にアセットを組み替えていく予定です。ちなみに、資産ポートフォリオの大半が日本円である場合、資産状況は、今後のインフレの進行によってゆでガエルのようになることが予想されます。

例えば、世界通貨である金の価格は2000年当時に1gあたり1000円程度だったのが、現在では6400円/g程度となっているのです。つまり、金を基軸として考えると円の通貨としての価値はこの20年間でなんと1/6に目減りしているのです。

さらに、サラリーマンの平均年収は2000年の460万円から現在420万円まで低下しています。実に円ベースで9%の下落となります。

一方、サラリーマンの平均年収は、金ベースで考えると、2000年当時と比較して85%も下落しているのです。金は世界的な価値尺度となります。つまり、金ベースでの労働価値の大暴落は、日本人労働者が相対的に貧しくなったことを示すエビデンスとなります。

もう一度言います。

日本人労働者の労働価値は、この20年間で金ベースで85%下落したのです。

最後にポストコロナは1930年以降の世界を反映することになると私は考えています。

今回の記事がポストコロナを生き抜くヒントになれば幸いです。

ダウゴールドレシオについての以下の記事も参考となるかもしれません。

あわせて読みたい
【必見】ダウゴールドレシオ(Dow-Gold Ratio)から読み解く今後の投資戦略 こんにちは、庶民派アラフォー弁理士です。 本日はダウ・ゴールド・レシオから読み解く投資戦略についての記事をご紹介したいと思います。参考になる情報もあるかと思い...
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次