現在のマクロ経済指標と今後の投資方針

こんにちは、国際派アラフォー弁理士@WEB3となります。

現在は学生時代のような自由を満喫している一方で、全てが自己責任の中で準備・活動をすることに対して面白さと怖さを感じております。「自由が不自由」とならないように、規則正しい生活はこれからも続けていきたいと思う次第です。

さて、今回はずっと追い続けているマクロ経済指標のアップデートとなります。

バフェット指数156%
PER20.95
シラーPER29.51
株益回り(シラーPERベース)3.4%
米10年債利回り3.69%
インフレ率7.7%
実質国債利回り-4.01%
実質株益回り-4.31%
イールドスプレッド-0.3%
DGR(Dow to Gold Ratio)19.5
GSR(Gold to Silver Ratio)81
GMR (Gold to Monetary Base Ratio)0.41
基準PER18
米株価の上昇余地-38.5%
現在のマクロ経済指標

上記の基準PERは、現在の10年債利回りとイールドスプレッドの過去平均値とから算出されるSP500の基準となるシラーPERとなります。

ここで、イールドスプレッドは、株益利回り(シラーPERベース)-米10年債利回りで算出される指標となります。

基準PERについての詳しい記事は以下をご参照ください。

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米株価(SP500)の上昇余地は、基準PERとシラーPERとの比較に応じて算出しています。過去の株価の動向を調べてみると基準PERとシラーPERとの比較が一番信用できる指標であると個人的には考えています。あくまでも参考程度となりますので、投資はくれぐれも自己判断でお願いします。

さて、2000年のドットコムバブル崩壊の直前におけるマクロ経済指標と2007年のリーマンショック直前におけるマクロ経済指標を参考までに以下に示します。

バフェット指数138%
PER29.0
シラーPER43.7
株益回り2.3%
米10年債利回り6.0%
インフレ率3.4%
実質国債利回り2.6%
実質株益利回り-1.1%
イールドスプレッド-3.7%
DGR40.0
GSR55
GMR0.42
基準PER13
米株価の上昇余地-70.8%
ドットコムバブル直前のマクロ経済指標
バフェット指数102%
PER17.4
シラーPER27.2
株益回り3.7%
米10年債利回り4.9%
インフレ率2.8%
実質国債利回り2.1%
実質株益利回り0.9%
イールドスプレッド-1.2%
DGR20.0
GSR52
GMR0.8
基準PER15
米株価の上昇余地-45.3%
リーマンショック直前のマクロ経済指標

如何でしょうか?

FRBによる金融引き締めにより今年は株・債券・コモディティ・仮想通貨の全ての金融資産の価格が下落しておりますが、最悪の展開には未だ至っていないことがわかるかと思います。

目次

コモディティの価格プレミア

次に、私が注目しているコモディティの生産コストと市場価格との間の価格プレミアは以下となります。なお、生産コストは、電力コストや人件費に応じて生産地域毎に大きな乖離がありますので、あくまでも平均的な値を用いています。

コモディティの種類価格プレミア
98%
67%
原油157%
BTC(現在)-24%
BTC(2024年の半減期後)-62%

上記において、銀の価格プレミア98%とは、銀の市場価格は、銀の生産コストよりも98%高いことを示しています。具体的には、現在の銀の市場価格(1オンス)は21.6ドル、銀の平均的な生産コスト(1オンス)は10.9ドルとなるため、銀の価格プレミアは98%として算出されます。

また、BTC(ビットコイン)の生産コストはハッシュレートに大きく依存するため、BTC価格とBTC生産コストとの間には強い正の相関があります。このため、他のコモディティとは異なり、BTC生産コストは、BTC市場価格に応じて大きく変動するため注意が必要となります。例えば、以下のページでは地域毎に生産コストが大きく異なることが確認できます。

Visual Capitalist
The Cost of Mining Bitcoin in 198 Different Countries Mining bitcoin is costly. But the exact price fluctuates, depending on the location and the cost of electricity in the area.

まとめ

以上まとめますと、現在のマクロ経済指標は決して明るいものではないと言え、投資対象としてはコモディティが依然として有利であると考えています。今年に入ってSP500は大きく下落したものの、現在の米株価は未だ割高となっています。さらに、来年以降の予想EPSも期待できない可能性があります。

比較的割安なコモディティは、BTC>銀≧金であると考えます。

金と銀に関しては、金銀比価が81倍となり、歴史的な金銀比価の平均50倍と比較すると、金よりも銀のほうが割安のように思われます。一方で、生産コストの観点で比較すると金の方が銀よりも若干割安なようにも思われます。

また、私が現在BTCに拘っている理由は射幸心を満たすためではなく、コモディティの中では一番割安であると考えているためです。ただ、BTC価格と米株価との間には強い正の相関があるため、現時点であまり大きなリスクを取るべきではないと考えています。

今回の記事は以上となります。

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