こんばんは。庶民派アラフォー弁理士となります。
最近の金、銀、ビットコイン、イーサリアムの価格暴騰には目を見張るものがあります。特に、本ブログでも散々言っていたように、ついにビットコインが2018年初頭から形成された長期の上値レジスタンスを突破しました。
半減期からの2年間は、ビットコインは上昇トレンドを形成する可能性が高いと考えています。現在のマイニングコストを考えた場合、現在のビットコイン価格は依然として割安水準となります。さらに、FRBによる追加の量的緩和によりドルの価値が毀損されていることもビットコイン価格には追い風となるはずです。
本ブログでは、通貨の一種である金、銀、ビットコインについて最近は主にコメントしていますが、米国株についても本日簡単にコメントします。
米国株(S&P500)の現在のバリュエーションは以下となります。
バフェット指数 | 152.6% | 下落要因↓ |
PER | 27.7倍 | 下落要因↓ |
シラーPER | 30.1倍 | 下落要因↓ |
イールドスプレッド | 3.07% | 上昇要因↑ |
ダウゴールドレシオ | 13.2倍 | 下落要因↓ |
上記に示すように4つの指数において米国株の下落を示唆しております。一方で、現在の米国10年債の利回りが0.54%となりますので、イールドスプレッドは3.07%となっております。
私の過去調査によると、イールドスプレッドが1.82%を割り込む場合には、米国株は米国債に対して割高となります。イールドスプレッドは米国株が米債券に対して割安かどうかを示す指標となります。
米国GDPと比較した場合にバフェット指数は過去最高値を示しているため、米国株の現在価格は絶対的にはバブル水準となっています。特に、GAFAM等のハイテク株の株価は非常に割高となっています。一方で、現在のイールドスプレッドは3%程度ですので、米国債と比較した場合には米国株は割安ということになります。
ちなみに、米国債は現在最も割高な金融商品となっています。米国債又は米国債ETFの保有は、円高ドル安及びインフレ率の上昇により価値を保存できない可能性が非常に高いと筆者は考えています。
S&P500の円建て価格の推移
ちなみに、米国株指数S&P500の円建て価格の推移は以下となります。
円建ての米国株(S&P500)は、1998年から2013年までの15年間に亘り低迷していたことが理解できるかと思います。円建ての米国株が大きく復活したきっかけは、クラウドテクノロジーやスマホによる米国経済の回復とアベノミクスによる円の価値毀損によるものとなります。
イールドスプレッドの観点より米国株は50%程度の上昇余地はあるものの、その場合のバフェット指数は200%を超えてしまい完全なバブルとなります。一方で、前回記事で紹介したように、現在の日米におけるインフレ率を考慮した実質金利差を考えた場合には、ドル円レートは70円台であっても全くおかしくはないのです。
さらに、前代未聞のドル供給量の増加によって来年あたりから米国でのインフレ率が急激に上昇することが想定されます。日本のインフレ率が上昇しない場合には、ドル円レートは60円台であってもおかしくないのです。
と考えると、米国株が50%上昇したところで円高ドル安により円建ての米国株の価格は現状維持ないし微増ということになります。したがって、今現在、円資産を米国株に変換する経済的合理性はあまりないと考えた方が良いかと思います。勿論、日本側にブラックスワン(例えば、首都圏直下地震等)が訪れる可能性もなくはないのですが、どのように分析しても米国株投資の合理性を現時点において見出すことはできません。
S&P500ゴールドレシオ
次に、現在のS&P500ゴールドレシオ(S&P500を1オンス金価格で割った値)の推移を以下に示します。ダウゴールドレシオよりは本指数の推移を見た方がよいかもしれません。
上記から明らかなように、S&P500ゴールドレシオは2000年をピークとして値が全然回復していないのです。つまり、S&P500指数はジャブジャブのドルでドーピングされることでドルベースでは成長しているように見えますが、実際には2000年以降金ベースでは全く成長していないのです。つまり、経済成長=紙幣価値の毀損の構造です。
また、S&P500は金ベースで2018年前半にピークアウトしています。今後、同指数は0.5に向かって下落していく可能性が高いと考えています。
運用ポートフォリオ
次に現在の私の運用ポートフォリオを以下に示します。
また、総合的な運用ポートフォリオは以下となります。
上記から明らかなように、運用ポートフォリオの大半が金となります。
次に、現在の運用パフォーマンスは以下となります。
運用パフォーマンスの上位はXRP,SLV,BITCOINとなる一方で、RDS-B(ロイヤルダッチシェル)の運用パフォーマンスが-29%と突出して悪いパフォーマンスとなっています。
現在のマーケット全体に言えることですが、高配当株の運用パフォーマンスが悪く、ハイテク株や貴金属/暗号資産の運用パフォーマンスが高くなる傾向があります。
まとめ
本日の記事は如何でしたか?
私のポートフォリオのおすすめは今の総合的運用ポートフォリオとなります。
大分理想に近づいてきましたが(銀とビットコインの比率が高めですが・・・かなりリスクを取っています)、米国株が大きく下落すれば、金と株との間のリバランスを今後検討していく予定です。
S&P500ゴールドレシオが1となるかが目安となります。