【悲報】金銀暴落-売却すべきタイミングなのか?

こんばんは、庶民派アラフォー弁理士です。

今回は二週間前より下落している金銀価格について簡単なコメントをしていきます。

本ブログでも散々金銀価格は長期的に上昇する可能性が高いことをマクロデータを用いてご紹介してきました。特に、金銀が上昇する主な根拠は以下となります。

  • 実質国債金利のマイナス(10年国債金利-インフレ率):-0.9%
  • マネタリーベースに対する金価格の比率:0.4
  • 金銀レシオ:81倍
  • ダウゴールドレシオのチャート分析:13.9倍

一方、全ての金融資産を金銀等のコモディティにするのはリスクが高く、金銀等のコモディティと、米国株と、日本円とをバランスよく配分することが肝要となります。一方で、現在はドル指数は上昇しているものの、マクロ的観点からは米国債若しくはドルを保有することは理にかなっているとは思いません。

通貨価値の順番としては、新興国通貨<ドル<円<金となると共に、金融資産としては、コモディティ<米国株<米国債の順番で割高となるためです。通貨として金が最も価値の上昇が見込まれると共に、金融資産としてはコモディティが歴史的安値となっているわけです。一方、ドルベースでの米国債は一番の悪手となるわけですね。

とすれば、米国債ETF等の保有は今後の価格上昇が見込めないだけでなく、円高により円ベースでの価値下落に見舞われる公算が高いのです。であれば、米国債の代わりに日本国債又は円をポートフォリオの3-4割程度に据えるのがマクロ分析上妥当性があるわけです。

さて、話は戻りますが、ここ二週間の間に金価格と銀価格が大きく下落しました。特に、銀価格の下落は20%程度と凄まじいものがありました。私の保有する銀ETFのSLVも大きく下落しています(平均取得価格は16ドル程度ですのでまだ含み益はありますが)。

さて、この調整は金銀相場の終わりなのでしょうか?又は単なる調整なのでしょうか?

未来は誰も正確に予測できませんが、上記したようにマクロ分析的には金銀価格は現在水準から数倍に上昇する余地があると考えています。しかしながらチャート分析では、今回の下落は起こるべきして起こったとも言えるのです。金のような市場規模が大きいとチャートは非常にトレンドに忠実に推移するものです。

以下、ドルベースの金価格の推移と円ベースの金価格の推移を示します。

ドルベースでの金価格の推移 trading view
円ベースでの金価格の推移 trading view

上記チャートから明らかなように、今回の価格調整は現在のトレンドラインを考慮すれば当然の結果ともいえるわけです。つまり、相場が過熱していたわけです。また、2000年から始まった前回の金の大相場でも10%-30%程度の調整は何回も起きていたわけです。金価格のチャートは上昇トレンドの場合でもかなりジグザグに動く傾向があり、一本調子に上昇することは稀となります。

さらに、現在のトレンドラインによれば、金価格は一旦1700ドル台まで調整する可能性があります。さらに、金価格が3000ドルに到達するのは早くても2022年1月となります。ですので、金銀投資は長期的に考える必要があるのです。

ドルベースでの金価格の推移 trading view

一方、金の裏付けがない法定通貨(Fiat currency)は現在の中央銀行の政策下では必ず下落する運命にありますので、金投資は長期的には必ず報われる投資でもあるのです。一方、株については断言はできません。

ただ、現在のイールドスプレッドを考えれば米国株も未だ30%程度の上昇余地がありますので、金銀等のコモディティ、米国株、円の3つの金融資産によりポートフォリオを組むのが私のおススメとなります。

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まとめ

今回の記事は如何でしたか?金投資は長期投資となりますので忍耐力が必要となるのです。精神衛生上最もおススメするのは相場を暫く見ないことですね。自戒の念を込めて言いますが、相場を見ないことが長期投資を楽にする秘訣のように思うのです(言うは易し・・・)。

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