こんばんは。庶民派アラフォー弁理士です。
新型肺炎COVID-19の世界的パンデミックにより世界経済は大パニックとなっております。米国株は連日の大暴落と大暴騰を繰り返しており、株式に対する投資比率が高い個人投資家の方々は連日寝つきの悪い日々を過ごされているかと思料します。
暴落と暴騰の要因は以下となるかと思います。
・暴落要因:患者数増加、国境及び都市封鎖、自宅待機、石油暴落、企業業績悪化、信用収縮
・暴騰要因:ゼロ金利、財政出動(キャッシュばら撒き)、金融緩和(社債・国債)
暴騰要因は主に金融政策によるものですが、根本的にはパンデミックが収束しないことにはリセッションからの回復は難しいかも。パンデミックの収束には1年以上かかるという見込みも報道されていますし、実験段階のワクチンの一般への普及にも1年以上の時間がかかるようです。
過去のパンデミックについては、スペイン風邪の記事が参考になりますね。
また、今回の新型肺炎からのパニックに端を発するように、世界的な信用不安が次のブラックスワンの契機となるような噂もちらほら聞かれますね。
特に、多くの米国企業は、自社株買いにより一株利益EPSを嵩上げすることで株価を今まで釣り上げてきましたので、日本企業のように多額の内部留保を抱えていないのですね。今後、米国内において営業停止や信用不安に伴う企業の連鎖倒産が起こる可能性もあるわけです。
一方で、暗い話だけでなく、今回のリセッションは我々にとってはチャンスとなります。歴史を紐解けば、株価の暴落が繰り返される度に富が移転されますので、現時点で株の保有割合が小さい投資家にとっては富を築くチャンスでもあるわけです。
暴落がなければ金融資産の格差は永遠に解消されません。資本主義社会において労働収入だけでは格差を埋めることはできないのです。暴落ガチャは富裕層の世代交代を促進するものです。
では、今回の暴落相場の収束点、つまり、大底はいつになるのか?
未来を正確に占うことは不可能ですが、患者数がピークアウトしたタイミングが大底と予想します。中国の状況を踏まえますと、5月初旬のゴールデンウィーク明けぐらいではないでしょうか?
また、以下のS&P500の株価チャートを見てください。
紫のトレンドラインがここ10年間のトレンドラインとなります。チャートを見ると、現在の株価は紫のトレンドラインを完全に割り込んでおり、下落トレンドに突入したことがわかります。
下落トレンドを検討すると、赤のトレンドラインが今後想定されるトレンドラインの一つとなります。この場合、現在のS&P500の価格は2400ドル程度ですが、赤のトレンドラインで株価の下落が収まるとなると、同指数は2100ドル程度まで下落することが想定されます。
同指数のピークが3300ドルでしたので、2100ドルで37%の下落となります。
5月初旬が大底となり株価は2100ドル近辺。
如何でしょうか?
一方、株価下落が2021年まで続くとなると、赤のトレンドラインに沿って株価は2000ドル程度まで下落しそうです。
さらに、新型肺炎に連鎖して更なるブラックスワンが出現するとなると、緑のトレンドラインも意識されるところです。この場合、2021年時点で株価は1600ドル付近。
まとめ
暴落は富の移転を促進するための人生をかけた一大イベントです。暴落相場での対応の巧拙が今後の人生を大きく左右すると筆者は考えています。
一番重要なことは焦らないことです。株価が安いからといって焦るのは禁物です。
大底を意識しつつ、徐々に買い増しをすることが肝要ですね。
さらに、資産管理も精神衛生上において非常に重要な要素であると考えます。
金融資産のうち株の保有比率が高い場合には要注意かと思います(精神的なダメージが大きいですよね)。個人的には現時点で株の保有比率は10%~30%程度でもいいのかなと思っています。