【検証!】米国株S&P500の上昇は一体どこまで続くのか?-現在の状況はバブルなのか?

こんばんは。庶民派アラフォー弁理士です。

最近になっても米国株S&P500の上昇の勢いは続いており、米国株は過去最高値を更新し続けています。まさに米国株を購入さえしておけば儲かる状況となっています。

Twitter界隈でも米国株インデックス投資は盛り上がりを見せていますね。

また、今まで株に興味がなかった人々が米国株に関心を持ち始めており、日本でも米国株投資は現在ブームになりつつあります。

まさに世界恐慌前の靴磨きの少年の話を思い出すのは私だけでしょうか?

しかしながら、この上昇はどこまで続くのでしょうか?

筆者は、以下の理由により、12月の初旬に一回全てのポジションを解消すると共に、投資資金をMMFやBNDに移しています。

  • 150%を超えるバフェット指数
  • 30倍を超えるシラー指数
  • 逆イールドの出現

一方、現在の10年物国債利回りが1.8%程度で、S&P500の予想PERは18.4倍(=5.4%)となりますので、株価利回りと国債利回りの差分(イールドスプレッド)は3.6%となります。過去のイールドスプレッドの平均は約1.82%となりますので、イールドスプレッドの観点から見た場合には現在株価は実は割高ではないともいえるのです。

リセッションのタイミングを読めないのは事実であり、株のポジション解消のタイミングが少々早すぎたのかなと今となっては反省しています。まだまだ修行が足りないですね。

目次

現在の投資家心理

現在の投資心理を図る上で、CNNが提供するFear & Greed Indexが役に立ちます。

Fear & Greed Index (CNN Businessから引用)

現在の投資家心理は極めて貪欲なようです。貪欲=楽観ともいえますので、マーケットの動きに注意が必要ですね。

また、米国株投資の名著である『株式投資の未来』の著者ジェレミー・シーゲル教授も現在の株価について警鐘を鳴らしています。

S&P500のチャート

次に、S&P500の10年チャート(リニア表示)は以下となります。

S&P500 10年チャート(yahoo financeより引用)

同指数のチャートをリニア表示した場合、現在の株価がトレンドラインから大きく乖離していることがわかります。

次に、同指数のチャートを対数表示した場合は以下になります。

S&P500 対数表示(macrotrendsより引用)

同指数を対数表示した場合には、現在の株価はトレンドラインの領域内に収まっているのですね。リニア表示と対数表示で評価が大きく異なるのです。面白いですね。

次に、S&P500の30年チャート(リニア表示)は以下となります。

S&P500 30年チャートのリニア表示(macrotrendsより引用)

上記チャートから分かるように、今までの同指数のチャートはある程度トレンドラインに沿って株価が形成されているのです。上級者向けの日本株と比較すると、右肩上がりの米国株は株価の動向が比較的読みやすいようです。

また、上記チャートより、2000年初頭のドッココムバブルの高値1500ドルからS&P500は一気に暴落しました。その後、同株価水準を突破するまでに13年の月日を要したのです。あの当時のPERは異常でもあったので特殊な状況となります。次回リセッションは30%程度の下落で済むようにも思われます。

上記グラフからは現在値は明らかにオーバーシュートしていますので、今から市場に参入するには相当の損失リスクを覚悟する必要があります(つまり、勇気が必要ですね)。

この点、現在の強気相場の恩恵を受けたい場合には投資金額の三割程度に抑えるのが賢明かもしれません。勿論、積立投資であれば長期的には投資タイミングによるリスクを分散できます。

まとめ

現在のS&P500の状況について簡単にご紹介しました。

私は一旦ポジションを解消してしまいましたが、この投資行動が間違ったものであるかはいずれ判明することになります。現時点の評価では強気相場の途中で退場した臆病者ということでしょうが・・・。

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